100年前の日本・宮崎県日向市長官邸、現職市長が率いる訪問団を迎える 和合青田は台日文化交流と文化財保存の拠点へ

2025年8月30日、日本・宮崎県日向市から西村賢市長を団長とする40名の訪問団が、台北市大安区の「和合青田」を訪問しました。今回の訪問は、地方自治体と文化施設との交流であるだけでなく、深い歴史的縁に基づく象徴的な出来事となりました。

和合青田は100年前、日向市長の官邸として使用され、当時の政治・社会発展の拠点として時代の記憶を刻んできました。100年の時を経て、現職の市長が市議会や市役所の幹部を率いてこの地を再び訪れ、歴史と現代が一つの場で交わるという画期的な瞬間が実現しました。

今回の訪問団の主なメンバーは以下の通りです。
  • 宮崎県日向市 市長 西村 賢
  • 日向市議会事務局 局長補佐 兼 庶務調査係長 松崎 礼
  • 日向市議会 議長 日高 和広
  • 日向市議会 産業建設水道常任委員長 友石 司
  • 日向市 経済戦略部長 長山 尚広 (Nagayama Takahiro)
  • 日向市 総合政策部 秘書広報課 秘書係 主任主事 山之上 翔悟 (Yamanoue Shogo)

市役所および議会の幹部がそろって訪台したことは、日向市が台湾および国際的な文化交流をいかに重視しているかを示すものであり、日本の地方都市が積極的に国際舞台へ歩み出している姿勢を象徴しています。

「和合青田」は台北市大安区青田街8巷10号に位置し、美しい環境と豊かな人文の雰囲気に包まれています。日本統治時代から、青田街は歴史ある住宅群、石畳の小径、緑豊かな並木によって知られ、台北市における最も良好に保存された文化的地区の一つと評価されています。

和合青田は単なる歴史建築ではなく、世代を超えて記憶を受け継ぐ文化的空間です。和洋折衷の建築様式が良好に保存されており、ここには台湾と日本の生活美学と建築文化の融合が息づいています。木々に囲まれた静謐な雰囲気は、都市の中で「歴史と自然が共存する」数少ない文化エリアを形成しています。


訪問当日には、台三株式会社 代表取締役 林克三 が終始同行し、調整と通訳を担いました。
日向市訪問団と現地文化資産との深い交流が円滑に行われ、歴史と現代が交差する文化対話がさらに充実したものとなりました。

和合青田の保存と活用は、歴史的建築物の価値を継承するだけでなく、「台日交流の新たなランドマーク」としての役割を担っています。この場を通じて、歴史は単なる静的な記憶にとどまらず、時空を超えて都市と国際社会、過去と未来を結びつける重要な架け橋となっています。